保証会社利用のメリットは有るのか?

支払い能力が無いなら審査を蹴れば済むので…

最近は、連帯保証人ではなく保証会社の利用が増えていると思います。

客観的な言い方にしているのは、保証会社の利用は、借り主の意思ではなく、貸し主(大家・管理会社)側から指定されるケースが多いからです。

実際、借りる側にとって、ほとんどメリットはありません。
連帯保証人を付けなくて良くなったくらいです…。

この制度がどういうものか知らない時には、自動車の任意保険のように事故を起こしたら過失割合の応じて支払いを代わってくれるようなものかと勘違いしていました。

保証ではなく、保険に近いイメージでしたね。

実際には、一時的に立て替えるだけでしかなく、後から家賃相当額の督促、更には、延滞料として利息も発生します。

また、支払いが遅れると、電話でしつこく督促してくる保証会社もあるそうです…。

このように、借りる側からすれば、金銭面で利用すると出費が嵩むだけの無駄な制度であり、メリットは、貸す側が家賃の支払いの滞りを安心して回避できる点、保証会社の収益になるというだけです。

貯金も十分に余裕が有り連帯保証人も居るという場合は、利用するメリットはあるでしょうか?

保証会社を利用せず、家賃の1ヶ月、ないしは2ヶ月分を保証金として貸し主に預けた方が実質の出費は減ります。

この点について、実際に某大手不動産会社に確認したところ、「管理物件に関しては、保証会社の利用を決めている」の一点張りでした。

実際は、借り主の支払い能力の有無はどうでも良いと捉えられます。

メリットは、どちらも貸す側、管理する側にとっての事。
保証会社から管理会社へのバックマージンと同時に金銭的なリスクヘッジが出来るので、貸す側にとてはWin-Winです。

また、保証会社の利用は、個人契約と法人契約で異なります。
どちらも同じように”一人”で入居する場合でも、利用できるプランが根本的に異なり費用も違います。

保証会社の一つ、あんしん保証株式会社(商品名:ライフ安心プラス)の場合、個人なら、初回に1万円程度、毎月家賃の1.89%程の支払いで済むのに対し、法人となれば、初回は、家賃の50%で毎月の支払いは、家賃の1.08%。

更に、法人は、2年毎に家賃の25%に相当する更新料が発生します。

では、「債務不履行の発生リスクがほぼ無いと断定できる場合、何か優遇は無いのか?」とあんしん保証株式会社に実際に電話で確認したところ、以下のような回答でした。

「商品として、個人か法人かの2種類しか無く、条件により変わるという設定はありません。また、弊社としては、新規加入を待つ事しかできません。」
「オーナー様、もしくは、管理会社様のご意向次第でございます。」

というような内容の回答でした。

つまり、”借りる側の審査内容によって支払額を変更する商品ではなく、利用の有無を決める権限もこちらに無いから、後は、大家・管理会社と話し合って決めてください”という意味と理解できます。

では、貸す側、管理する側にとって債務不履行のリスクを回避できるという意味での利用価値は、あるのでしょうか?

もしも、支払い能力が厳しいと判断したなら、そもそも賃貸の申し込み段階で審査を通さなければ済む話です。

制度自体が矛盾しています。

このような事から、礼金同様に支払う必要性の意味はわからずとも、「この物件には住みたい」という結論に至ったのなら、利用せざるを得ないのかもしれません。