タバコのヤニは誰負担?

タバコの喫煙による原状回復の有無

タバコの喫煙によるヤニやニオイに関する原状回復は、借主負担で行うというのが妥当です。これは、国土交通省のガイドラインに書かれています。

ただし、以下のように長期賃借した場合には、異なる場合も有るようです。

敷金トラブルに関する裁判の内容によると、「18年間住んできた場合、それがタバコのヤニによるものであっても、自然に変色したものと判断する」ということで、原状回復費用を負担しなくても良いという内容です。

■96ページより引用
賃借人Xは、本件建物を18年以上もの間賃借していたものであり、その間、一度も内装の修理、交換は行われておらず、和室畳が汚損・破損しており、襖や扉にタバコのヤニが付着して黄色く変色していても、時間の経過に伴って生じた自然の損耗・汚損というべきである。

参考:国土交通省-敷金返還トラブルに関するガイドライン
URL:http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/honbun.pdf

この場合の争点となるのは、タバコのヤニが付着したクロスの経過年数による残存価額です。

長期間入居していた場合は、クロスの価値が生活での損耗でゼロと判断されるので、それが、タバコのヤニによるものであってもクロス自体の価値を見直すことにより、借主の負担が減額されるということです。

ただし、喫煙を許していない物件で喫煙してしまって汚れた場合は、いかなる理由が有っても、契約に背いた結果なので借主が負担しなければいけません。

このようなトラブルを避ける為には、賃貸物件で喫煙しない事です。
このような情報を把握しておけば、入居期間が長い場合の退去であってもトラブルを少なくすることが出来ると思いますが、短期間での退去となれば、喫煙により不利に事が進んでしまうことがあるので十分に注意しておきたいところです。